こちらはキングセイコーのセカンドモデルで、1963年に登場したノンデイトの『44-2000』です。
キングセイコーは、セイコーの最高級機『グランドセイコー』と並び最上位に位置づけられるシリーズで、1970年代まで製造されました。
セカンドモデルは、ファーストモデルでは省略されていたハック機能(秒針規制装置)を搭載しています。
ケースの裏にねじ込み式のスクリューバックを採用することで、実用性の向上が図られています。(ステンレス仕様のみ)
44-2000は、15034(キングセイコーのファーストモデル)のデザインを引き継ぎ、ムーブメントを44KSに変更、第二世代の新しい文字盤デザインを採用しています。
ケースと裏蓋デザインは15034と同様の形状で、材質は金張りです。
裏蓋内側には15034ではなく44-2000の型式が刻印されています。
セカンドモデルは材質によって裏蓋の仕様が異なり、ステンレス製はスクリューバック仕様、こちらの金張り仕様はスナップバック仕様です。
文字盤デザインは、SEIKOロゴを12時位置に、KING SEIKOロゴを6時に移動しています。
インデックスの材質を示すSDマーク、ADマークは44-2000では無しです。
こちらの個体は44-2000の後期モデルで、KING SEIKOロゴの下に 第二精工舎(亀戸工場)製造の稲妻マークが入っています。
文字盤全体に放射仕上げが施され、シンプルながら高級感があります。

15034と比較した44-2000(後期型)の文字盤デザインの違い
後期型の44-2000では、文字盤から「Diashock」の文字が消え、その下に第二精工舎(亀戸工場)製造の稲妻マークが配置されます。
Cal.44Aの操作方法
手巻き: リューズ通常位置で、上方向回転
リューズの引き方: ケースとリューズの間に爪を差し込んで、優しく引き出す
リューズを強く引くと抜けるおそれがあります。優しく引き出してください。
リューズ曲がりを防止するために、腕から時計を外して操作してください。
優しく操作することで、リューズへの負担を軽減できます。
時刻合わせ: リューズを引いて、下方向回転
リューズを引くと秒針が止まります
状態
こちらは当店でオーバーホールと外装仕上げ済みです。
ベルトは新品(純正品)に交換済みで、気持ちよくご使用いただけます。
尾錠はSEIKOロゴが入っていますが、発売当時のデザインではありません。
ケースにスレ小傷がありますが、文字盤や裏蓋のメダリオンも綺麗に残っています。
古い年代のため、非防水です。
雨の日、暑い日の着用を避けてご使用ください。
衝撃と磁気もご注意ください。