1957年製のIWCの18金無垢モデルです。
ケースからラグへと繋がる流麗なスタイルは、1960年代もIWCのメジャーなケースデザインとして受け継がれています。
こちらのモデルは型式がありませんが、後のモデルでは「Ref.347A」の番号が与えられました。
18金無垢のケースは美しい輝きを放ちつつも派手さを感じさせず、上品な雰囲気を醸し出します。
ケースはもちろん裏蓋も18金無垢で、裏蓋内側にはシリアルナンバー、ゴールドの純度を示す”0.750 18K”、ホールマークの刻印があります。
ケース裏面の11時側と5時側(裏蓋で隠れる箇所)にもホールマーク入りです。
文字盤は横方向のヘアライン仕上げです。
インデックスはアップライトで、表面がフラットになった珍しい仕様です。
文字盤12時位置には筆記体の『International Watch Co.』表記で、ヴィンテージらしい雰囲気を醸し出しています。
シンプルな3針モデルながら、力強いドルフィン針を採用しています。
針は経年変化によりブロンズのような色で、独特の存在感がありカッコいいです。
搭載しているムーブメントは、ペラトン式自動巻き『Cal.852』
優れた耐衝撃性、巻上げ効率、耐久性を持つ堅牢な設計のムーブメントです。
秒針停止機能は元々ありません。
リューズは直径が4.9mmで、しっかり掴みやすく操作性が高いです。
操作方法
リューズの引き方: ケースとリューズの間に爪を差し込んで、優しく引き出す
リューズを強く引くと抜けるおそれがあります。優しく引き出してください。
リューズ曲がりを防止するために、腕から時計を外して操作してください。
優しく操作することで、リューズへの負担を軽減できます。
手巻き: リューズ通常位置で、上方向回転
ゼンマイの巻上げは、ゆっくり丁寧にリューズを上方向に回してください。
時刻合わせ: リューズを引いて、上方向回転
針を回すと時針がカクつくことがありますが、作動に問題はありません
状態
こちらは当店でオーバーホールと外装仕上げ済みで、すぐにお使い頂けます。
ベルトはディモデル製の新品に交換済みですので、気持ちよくご使用いただけます。
文字盤中心部分に小傷がありますが、他は目立つような傷が無く良好です。
リューズ操作もスムーズに行えます。
時刻合わせで針を回すと時針がカクつくことがありますが、作動に問題はありません。
古い年代のため、非防水です。
雨の日や暑い日の着用を避けてご使用ください。
衝撃や磁気にも気をつけてお使いください。