1960年代のエニカの自動巻きモデル「Supertest 300」です。

Supertestは同社が製造した最高グレードのムーブメントを搭載しており、製造時に精度にかかわる厳格な自社テストに合格したモデルです。
クロノメーター検査機関による検査は受けていない為、正式なクロノメーター認定はありませんが、エニカ独自のクロノメーターグレードのムーブメントでした。
発売時には個々の時計にテスト結果を記載した証明書が与えられていました。

ケースはクラシックなデザインで金メッキ仕上げです。
裏蓋はスクリューバック仕様で、エニカの防水ケースパテントナンバー「314962」が刻印されています。

ムーブメントは自社製AR1125です。
ムーブメント全体に赤金メッキが施され、高級機らしい風格が漂います。
 

珍しいモデルをお探しの方にオススメです。

操作方法

手巻き：　リューズ標準位置で、上方向回転
 

リューズの引き方：　ケースとリューズの間に爪を差し込んで、優しく引き出す

リューズを強く引くと抜けるおそれがあります。優しく引き出してください。
リューズ曲がりを防止するために、腕から時計を外して操作してください。
優しく操作することで、リューズへの負担を軽減できます。

時刻合わせ：　リューズ１段引きで、下方向回転

リューズを押し戻す際に分針が動く場合は、リューズをゆっくり垂直に押してください

日付早送り：　時刻合わせで19時50分～24時を往復

１）夜の12時（24時）まで針を動かしてください。
　　日付が変わった場合は夜の12時です。変わらない場合は昼の12時です。

２）24時まで針を動かすと次の日付が表示されます。その後、19時50分まで針を戻してください。

３）24時まで針を進めてください。
　　日付が1日進んだことを確認してください。

この繰り返しで、日付を1つづつ早送りできます。
ムーブメントへの負担を軽減するために、ゆっくり操作を行ってください。

状態

こちらは当店でオーバーホール済みです。
ローター音が大きいです。
手巻き操作はやや重いです。
 

ベルトは新品（CASSIS製）に交換済みで、気持ちよくご使用いただけます。

ケースは小傷とラグ先端にメッキ剥がれがあります。
文字盤は全体に焼け汚れがあり、アンティークウォッチの雰囲気を楽しめます。

風防は磨きで取り切れない小傷がありますが、文字盤の視認性良好です。

古い年代のため非防水です。
雨の日や暑い日の着用を避けてご使用ください。
衝撃と磁気もご注意ください。